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キューバ職員 平和に思い 農業研修で来日 資料館見学

 農業研修で来日しているキューバの国立穀物研究所の職員15人が8日、広島市中区の原爆資料館を見学し、平和の大切さを学んだ。

 自由に館内を巡り、焼け焦げた三輪車や、放射線による健康被害の説明文に見入った。投下直後の惨状を撮影した写真パネルの前で涙ぐむ職員もいた。

 ペドロ・メネセスさん(52)は、昨年亡くなったカストロ前国家評議会議長が2003年に広島を訪れて核兵器廃絶を訴えた様子が国内で知られていると説明。「核兵器をなくすべきだとの思いは私たちも共有している」と話した。

 一行は先月17日に来日。今月30日まで関東地方の大学などで農業技術を学ぶ。4日から大分県内で農村生活を体験した帰路に広島に立ち寄った。

 この日は、ミャンマーのトゥレイン・タン・ジン駐日大使も資料館を見学するなどした。(城戸良彰)

(2017年9月9日朝刊掲載)

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