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迎撃用の車両 呉で搭載訓練 輸送艦おおすみ

 呉市の海上自衛隊呉基地で12日、航空自衛隊が輸送艦おおすみ(8900トン)に車両を積む訓練をした。空自は「年度計画に基づき、あらゆる事態を想定した訓練」と説明。緊迫する北朝鮮情勢や大規模な災害などで出動する可能性もあり、手順を確認した。

 空自隊員やおおすみの乗員たち合わせて約130人が参加した。迎撃用のミサイルを発射できる全長約16メートルの車両や基地とのやりとりをする通信器材を積んだ車両など8台を、おおすみに載せたり降ろしたりした。訓練ではミサイルの実物は使わなかった。呉基地では昨年3月にも同様の訓練を実施した。

 呉基地を母港とするおおすみは昨年2月、北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射通告を受け、空自の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を積んだ車両を沖縄県に運んだ。

 空自の第2高射群第5高射隊長の島田正輝3等空佐は「隊員の練度向上を図り、海上自衛隊との連携をしっかりと確立していきたい」と話していた。

(2017年9月13日朝刊掲載)

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