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市長「状況見て是非判断」 岩国基地 米低騒音機の離着陸訓練

 岩国市の福田良彦市長は14日、米海兵隊岩国基地(同市)での空母艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)を巡り、低騒音機(プロペラ機)の訓練の是非については状況を見極めて判断する考えを示した。市議会本会議の一般質問に答えた。

 同基地への空母艦載機移転計画では、既に到着したE2D早期警戒機をはじめ、FA18スーパーホーネット戦闘攻撃機、EA18Gグラウラー電子戦機、C2輸送機の計4機種が配備される予定。プロペラ機のE2DとC2は「低騒音機」に位置付けられる。

 艦載機受け入れを巡り、市は岩国基地で夜間を含めFCLPを実施しないことを前提条件としており、福田市長は答弁で「激しい騒音をもたらすスーパーホーネットなどの実施が認められないのは明確」と強調した。

 一方、議員から問われたE2DとC2への対応については「仮に大きな影響があれば認められない。今後の状況を見極めたい」と述べ、是非の言及は避けた。(松本恭治、藤田智)

(2017年9月15日朝刊掲載)

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