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核兵器廃絶 若者ら願う 国際平和デー ヒロシマから発信

 国連が定めた「国際平和デー」の21日、広島平和文化センターは広島市中区の平和記念公園で記念行事を開いた。二つの県被団協のメンバーや高校生たち約30人が核兵器廃絶の実現を願った。

 代表の6人が原爆慰霊碑に献花。2020年までの廃絶を訴える平和首長会議(会長・松井一実市長)の横断幕を掲げ、「平和の鐘」を鳴らして全員で黙とうした。

 核兵器廃絶の署名を集める広島女学院高(中区)からは、生徒3人が参加した。2年本藤悠理さん(16)は、日本政府が核兵器禁止条約に参加しないため、署名に託された国内の声が国連へ届きにくくなると心配。「日々、全国の学生と交流する中で、被爆の実相と廃絶への思いを伝える」と話した。

 国連は1981年に国際平和デーを定め、停戦と非暴力を呼び掛けている。同センターの行事は、今年で6回目。(三宅瞳)

(2017年9月22日朝刊掲載)

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