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難民の現状 映画で発信 広島で11月

 難民問題の現状を伝えるドキュメンタリーの映画祭が11月11、12の両日、広島市中区である。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所(東京)などの主催で、中国地方では初めての開催となる。

 シリアから周辺国への避難を試みる難民の姿を、親に連れられて歩く子どもの視点で追った「シリアに生まれて」など5作品。11日午後2時から原爆資料館で2作品、12日午前11時から広島国際会議場で3作品を上映する。

 映画祭は、駐日事務所とNPO法人国連UNHCR協会(東京)が2006年から毎年、全国各地で開催。今年から広島を追加した。9~11月、東京、大阪など計6都市で催す。

 駐日事務所によると、世界の難民や国内避難民は16年末で約6560万人と、過去最多だった。ダーク・ヘベカー駐日代表は「世界平和を心から望む広島とは強い結び付きを感じる。映画を通じて難民の現実を知ってほしい」と呼び掛ける。

 無料。作品ごとに整理券(抽選)が必要で、定員は11日が各回246人、12日が各回200人。10月10日午後6時までに、映画祭公式サイトから申し込む。http://unhcr.refugeefilm.org/(奥田美奈子)

(2017年9月23日朝刊掲載)

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