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「ひろしま通」ガイド担って 人手不足 広島市が認定者に呼び掛け

 広島市への観光客増加でボランティアガイドが不足しているため、市は「ひろしま通」の認定者に協力を呼び掛ける。ガイド活動への参加の機運を高める狙いで来月9日、認定者同士の交流会を初めて企画。広島の歴史や文化に関する豊富な知識や、郷土愛を来訪者への「おもてなし」に役立ててもらう。(渡辺裕明)

 市が把握している観光関連のボランティアガイドは約500人。平和記念公園や広島城などの名所を案内しているが、人手不足で修学旅行のピーク時にガイドを断ったり、1人が1日に数件を掛け持ちしたりするケースがあるという。

 市は、2020年に観光ボランティアガイドを千人に増やす目標を設定。しかし現状では届きそうにない。そこで着目したのが「ひろしま通」だった。

 「ひろしま通」の試験は06年度に開始。近年は受験者が低迷しているが、延べ4359人を認定してきた。中にはグループをつくり、観光シーズンなどにJR広島駅(南区)で観光案内をする人もいる。ただ、多くは認定を受けただけになっているという。

 交流会は、市などでつくる実行委員会が午後3時から、中区の市文化交流会館で開催。広島東洋カープ元投手の北別府学さんの講演や、ボランティアグループの活動報告がある。懇親会を含む参加費3千円で先着120人。市観光政策部がメールやファクスで受け付ける。

 同部は「地元の人との触れ合いが観光客の満足度アップにつながる。広島に愛着のある認定者同士が交流を深めれば、新たな動きにつながるのでは」と期待する。同部☎082(504)2243=平日のみ。

(2017年9月23日朝刊掲載)

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