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原発事故に切り込む朗読劇 中村敦夫さん 柳井で来月1日

 俳優の中村敦夫さん(77)による、東京電力福島第1原発事故をテーマにした朗読劇が10月1日午後2時から、柳井市柳井のアクティブやないである。自らが取材して書いた台本で、原発事故の実態や放射線の問題を訴える。

 「線量計が鳴る 元・原発技師のモノローグ」と題した独演。中村さんが演じる原発の技師だった老人が、福島弁で自らの人生を振り返る物語。原発導入の背景や原発を動かす理由に迫っていく。

 小中学生時代を福島県で過ごした中村さんは、時代劇「木枯し紋次郎」の主役や元参院議員として知られる。朗読劇は、福島やチェルノブイリの取材で書き上げ、昨年11月から全国で上演。山口県では初めてになる。

 中国電力上関原発建設計画がある上関町周辺の柳井市、平生、田布施町の議員や住民が同日設立する「上関原発のない未来を!柳井地域の会」(代表・中川隆志柳井市議)の主催。同会は、上関町の反対運動を側面から支援していく。

 朗読劇は定員360人。前売り千円、当日1200円で、大学生以下無料。同会顧問に就く小中進さん☎0820(55)6291。(堀晋也)

(2017年9月24日朝刊掲載)

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