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核禁止条約の輪 広がれ 中区で「行動」 各国政府に批准訴え

 国連で採択された核兵器禁止条約への署名、批准を世界各国に求める「平和の波行動」が24日、広島市中区の原爆ドーム前であった。地元の若者有志が企画。約50人が核兵器のない世界の早期実現を訴えた。

 参加者は「青い空は」を歌いながら、つないだ手を動かして波を表現した。県被団協の佐久間邦彦理事長(72)も出席。あいさつで「条約は核兵器廃絶への一歩だ」と強調し、列に加わった。

 条約には20日現在、50カ国・地域が署名した一方、核兵器保有国や米国の「核の傘」に依存する日本は署名していない。山陽高1年池畑楓弥(ふうや)さん(16)=東区=は「被爆国の日本が署名すれば説得力は増す。日本政府は国際社会での役割を果たしてほしい」と求めた。(小笠原芳)

(2017年9月25日朝刊掲載)

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