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広島大、シリア難民支援 来月 留学生として受け入れ

 広島大(東広島市)は25日、内戦が続くシリアの難民1人を10月から3年間、留学生として受け入れると発表した。国際協力機構(JICA)のプログラムとして本年度は19人が来日し、全国11大学が受け入れる。うち中国地方で受け入れを公表しているのは広島大のみとなる。

 同大によると、留学生は同大大学院国際協力研究科で研究生として学び、修士課程に進む予定。母国で暮らす家族に危険が及ぶ恐れがあるため、本人の年齢や研究テーマなどは明らかにしていない。

 JICAの「シリア平和への架け橋・人材育成プログラム」の対象者は、ヨルダンとレバノン在住で国連難民高等弁務官事務所に難民登録されたシリア人。広島大のほか東京農大や関西学院大などが受け入れる。

 広島大に通う留学生は自ら志望先を選び、書類審査や面接などを受けた。越智光夫学長は「広島大は平和を希求する精神を建学の理念に掲げている。もっと教育を受けたいシリア難民を支援することも役割だ」と意義を説明している。(鈴中直美)

(2017年9月26日朝刊掲載)

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