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「地元要望あれば検討」 基地周辺へのシェルター整備 一般質問で山口県

 北朝鮮情勢が緊迫化する中、27日の山口県議会一般質問で、米海兵隊岩国基地(岩国市)がミサイル攻撃の標的となるリスクを懸念し、国へシェルター整備を求める意見が出た。県は「地元からの要望があれば対応を検討したい」と答えた。

 県議2人が質問。それぞれ「地下避難できる施設整備が進むよう国に財源措置の要望を」「基地周辺住民を対象にシェルターが必要では」とただした。これに対し、池田豊総務部長が「現時点で岩国市から聞いていないが、地元から要望があれば対応を検討したい」と述べた。

 一方、一部の県議からミサイル発射に備え、航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の岩国基地への常時配備を国に要望するよう求める意見も出たが、池田部長は「国が判断するものであり、岩国基地へ配備を求める考えはない」とした。(和多正憲)

(2017年9月28日朝刊掲載)

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