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基地の歴史 旧海軍からたどる 岩国徴古館で企画展

 岩国基地の歴史について、旧日本海軍の関係を中心にたどる企画展「史料でふりかえる岩国基地―予科練・海軍兵学校と第六潜水艇―」が、岩国市横山の岩国徴古館で開かれている。米海兵隊岩国基地内にある、海上自衛隊史料館が所有する約千点から、100点を展示する。22日まで。(坂本顕)

 岩国基地は昭和初期、飛行予科練習生の受け入れや士官を養成する海軍兵学校の分校が置かれ、主に教育機関として使用された。「一死奉公」や「血闘」などと書かれた練習生の決意書や、錦帯橋前で撮った集合写真、兵学校の授業で使われた軍事学の教科書などを紹介している。

 1910年に岩国市沖で訓練中に沈没し、乗組員14人が殉職した「第六潜水艇」の佐久間勉艇長直筆の書や、遺書の複製も並ぶ。

 松岡智訓副館長は「岩国市民に身近な基地について、より深く知るきっかけになれば」と話している。無料。午前9時~午後5時。月曜休館。

(2017年10月1日朝刊掲載)

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