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ユダヤ人の苦難を学ぶ 支援会が講演企画 ホロコースト記念館

 広島県福山市御幸町のホロコースト記念館で2日、ユダヤ人大量虐殺後のユダヤ人の生き方をテーマにした講演会があった。記念館を支援しようと6月にボランティアスタッフらが設立した平和教育支援会が初めて企画した。

 イスラエルのヘブライ大のハノフ・グットフロインド教授(76)が自らの半生を交えて講演。「ユダヤ人は悲惨な体験を語り継ぐのをはばかっていた時代があった」とし、迫害から逃避した両親からも「話を聞いたことがない」と話した。

 しかし、戦後イスラエルに移住。「生存者も高齢になり記憶が失われつつある。世界に語り継ぐことが重要と悟った」と訴えた。

 尾道市向東町の団体職員浜本青子さん(56)は「あまりスポットの当たらない歴史の話を聞けた」と話した。

 平和教育支援会は年会費3千円で会員を募り、記念館の運営費などに充てる。Tel084(971)6362。 (東谷和平)

(2012年10月3日朝刊掲載)

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