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米大統領来日時 被爆地の訪問を 広島・長崎市要請へ

 広島、長崎両市は5日、就任後初めて11月に来日するトランプ米大統領に対し、被爆地訪問を要請する。核を巡る国際情勢が厳しい中、被爆の実態に触れて、核兵器廃絶と世界平和を願う被爆者たちの思いに理解を深めるよう求める。

 長崎市の田上富久市長と広島市の谷史郎副市長が、東京の米国大使館でウィリアム・ハガティ駐日大使に会い、トランプ氏宛ての要請書を手渡す。8月末に正式に就任したハガティ氏へも、原爆の日の式典出席など、両被爆地を訪れるよう働き掛ける。

 広島市の松井一実市長は他の公務で都合がつかなかったという。両市長は連名で、大統領選後の昨年11月にトランプ氏へ被爆地訪問を求める書簡を送っているが、就任後は初めて。また、両市は「核兵器なき世界」を掲げた前任のオバマ氏へは在任中に5回、同様の要請をし、昨年5月27日に現職大統領として初の広島訪問が実現した。

(2017年10月4日朝刊掲載)

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