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25ヵ国外交官 平和学ぶ 国連軍縮研修で広島訪問

 軍縮の専門家を育てる国連の研修「軍縮フェローシップ」に参加している25カ国の若手外交官25人が4日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。被爆者の証言を聞くなどし、原爆被害の実態を学んだ。

 フランスやイスラエル、イランなどから1人ずつ参加。広島国際会議場では、被爆者の小倉桂子さん(80)=中区=から、水を飲ませた負傷者が目の前で亡くなった体験や核兵器廃絶への思いを英語で聞いた。ハイチ外務省のベルニテ・ラザール・フランソワさん(33)は「小倉さんの中に憎しみを超えた愛の力を見た。対話により世界中から核兵器をなくしたい」と語った。

 一行は1~7日の日程で来日。この日は原爆慰霊碑に献花し、原爆資料館を見学した。(城戸良彰)

(2017年10月5日朝刊掲載)

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