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「ゲン」の複製原画 惨状訴え 尾道でパネル展

 漫画家中沢啓治さん(73)=広島市中区=の「はだしのゲン」の絵本の原画複製パネル展が、尾道市防地町の市人権文化センターで開かれている。同センター主催で31日まで。無料。

 中沢さんが原爆資料館(広島市中区)に寄贈した原画94枚を複製、縮小し、計12枚に収めたパネルを同館から借りた。

 主人公ゲンが家の下敷きになった父や姉たちを木を使って必死で救おうとする場面や、炎に包まれた市内をさまよう避難者の様子など、被爆直後の惨状がカラーで生々しく描かれている。

 尾道市潮見町の会社員溝上早美さん(62)は「一発の原爆が、幸せな家族を無残に引き裂いたのがよく伝わる」と見入った。Tel0848(37)2631。(木原由維)

(2012年10月5日朝刊掲載)

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