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[核なき世界への鍵] ピースボートが報告会 被爆者の思い伝わった

 ノーベル平和賞受賞が決まった国際非政府組織(NGO)、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))の構成団体のピースボート(東京)は9日、都内で受賞報告会を開いた。海外で体験を証言するプロジェクトに参加した被爆者やスタッフたち約100人が集まり、喜びを分かち合った。

 ピースボート共同代表でICAN国際運営委員の川崎哲(あきら)さん(48)は、核兵器禁止条約の制定を後押ししてきたICANの活動を振り返り、「被爆者の声が世界に伝わり、条約の土台になった」と強調した。

 広島での被爆体験を海外で証言した埼玉県蕨市の服部道子さん(88)もマイクを握り「体験を語ってきて良かった」と声を弾ませた。他の被爆者も「日本政府にも条約にサインさせるよう努力していこう」「核兵器廃絶までみんなで頑張ろう」などと訴えた。(田中美千子)

(2017年10月11日朝刊掲載)

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