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オスプレイ普天間配備 岩国、全機移動後も警戒

 7月23日に岩国市の米海兵隊岩国基地に先行搬入されたMV22オスプレイ12機が沖縄への移動を終えた。岩国での一時駐機は、安全性確認などを市民が求める中、76日間に及んだ。

 米国出張中の福田良彦岩国市長は「準備飛行がトラブルもなく終了したことについては安堵(あんど)したが、沖縄の状況を考えると複雑な気持ち」とのコメントを発表。「日米合同委員会合意が順守されるようにしてほしい」と国に注文した。

 沖縄配備後には岩国基地での運用も予定されている。山本繁太郎山口県知事は「国に対し、引き続き県民の不安が解消されるよう納得できる説明を求めたい」とした。基地問題に詳しい元山口県議久米慶典さんは「試験飛行で、米軍が日米合意を守らないことがはっきりした」と、今後の訓練ではいっそう警戒が必要と指摘する。

(2012年10月7日朝刊掲載)

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