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ヒロシマ 児童に伝える ジュニアライター 兵庫の学校と交流

 中国新聞のジュニアライターが、平和学習で広島市を訪れた神戸大付属小(兵庫県明石市)の4年生80人と、宿泊先の東区のホテルで交流した。

 ジュニアライターは高校1、2年の6人。各自が核兵器や、平和記念公園と周辺の慰霊碑などのテーマを設定し、関心を持って集まった児童に説明した。

 原爆絵本を担当した高1寺西紗綾さん(16)は「ヒロシマのいのちの水」を朗読。モチーフになった、原爆犠牲者の慰霊碑への献水を続けた被爆者の故宇根利枝さんを取材した体験を振り返り、「この絵本のように原爆の悲惨さを形に残すことが大事。私も書いてみたい」と語り掛けた。

 お好み焼きと復興をテーマにした高1木村友美さん(16)は、終戦直後のお好み焼きは何が具材だったかクイズにして出題。児童からは「何円くらいしたか」「どのぐらいの大きさだったか」などの質問が出ていた。

 神戸大付小の尾谷香月さん(10)は「資料には載っていないようなことを教えてもらえた。原爆でつらい思いをすることのないようにしたい」。核兵器の現状を説明した高1石井大智君(16)は「分かりやすく伝えるには、より深く学ぶことが必要だと感じた」と話していた。(二井理江)

(2012年10月8日朝刊掲載)

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