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被災地の現状 校内で報告会 広島女学院高井上さん

 岩手県の東日本大震災の被災地を8月に訪れた広島女学院高2年で中国新聞ジュニアライターの井上奏菜さん(17)が、校内で報告会を開いた。

 放課後の部活動の時間に、所属する「署名実行委員会」の12人を前に発表。自分で撮影した越喜来(おきらい)小(大船渡市)の校舎の写真を見せた。校舎は津波で天井も窓枠も壊れたまま。校庭には、がれきが山積みで、「こんなに残っていた。衝撃だった」と振り返った。

 また、仮設住宅に造りの違いなど差がある現実や、「ここを捨てた」と言われたくないため、他の場所へ避難したくてもできない人がいることなどを紹介した。

 熱心に聞いていた2年佐々木杏実さん(16)は「今もがれきがあって驚いた。自分で東北の現状を調べ、機会があれば行ってみたい」と話していた。

(2012年10月8日朝刊掲載)

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