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表現豊か 反戦訴え 障害者らの劇団熱演 呉

 知的障害者たちでつくる「劇団たいよう」(島根県隠岐の島町)の公演が7日、呉市広古新開の広市民センターであり、約600人が反戦を訴えるオリジナル作品「あの日の授業」に見入った。

 国民学校の教師だった男性が当時の教育を振り返るストーリー。約1時間の上演で、知的障害者14人を含む27人がキャスト、スタッフを務めた。戦争を二度と起こしてはならないという気持ちのこもった熱演に客席から大きな拍手が送られた。

 たいようは1995年に旗揚げした市民劇団。島根県内や東京などで公演してきた。今回は、呉市手をつなぐ育成会などでつくる実行委員会が主催した。広島市安佐南区の会社員西山和昭さん(60)は「表現力豊かな演技で、涙がこみ上げてきた」と感動していた。(柳本真宏)

(2012年10月8日朝刊掲載)

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