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平和アート始動 ヒロシマ・ナガサキ ZEROプロジェクト 戦争ない世界 力合わせ描く

 アートを軸に被爆地から平和を発信する新たな試み「ヒロシマ・ナガサキ ZERO PROJECT」が29日、広島市中区でスタートした。若い世代の参加を促し、被爆75年の2020年まで続けられる。

 爆心地から460メートルの袋町小でオープニング。平和活動を続けるイラストレーター黒田征太郎さん(78)と小学生から大学生までの21人が戦争のない世界を思い思いに絵にし、一つの作品にした。アートや詩、音楽などのワークショップもあり、ミュージシャン佐野元春さん(61)も参加した。

 広島国際文化財団が協賛するプロジェクトは米国のNPO法人代表でアーティストのキャノン・ハーシーさん(40)が提唱。原爆被害を世界に告発したジャーナリストのジョン・ハーシーの孫で、亡き祖父の思いを継いだ。(山本祐司)

(2017年10月30日朝刊掲載)

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