上関埋め立て免許延長申請 祝島で集会 原発計画断念要請へ
12年10月10日
上関町への原発建設計画に反対する「上関原発を建てさせない祝島島民の会」など県内の3団体は8日、同町祝島の祝島公民館で集会を開いた。約200人が参加し、建設予定地の公有水面埋め立て免許が期限切れになる直前の5日、県に免許延長を申請した中国電力を批判した。(久保田剛)
島民の会の清水敏保代表は、山本繁太郎知事が延長を許可しない意向を示している点などを踏まえ、「なぜ申請したのか理解できない」と中電の姿勢を批判。近く、中電と県に計画断念を求める意向を表明した。県原水禁の岡本博之議長も「祝島の人たちが体を張ってきた結果、今の海がある。計画がなくなる日を一日も早く迎えよう」と連携強化を呼び掛けた。
建設予定地の埋め立て工事をめぐり、中電は祝島島民たちによる妨害の禁止を求める仮処分を申請。最高裁が9月、申請を認める決定をした。これに対して、島民側代理人の足立修一弁護士は「免許失効で申請の根拠はなくなる」と指摘。決定取り消しの申し立てを検討していることを明らかにした。
この集会は、原子力の日(10月26日)を「反原子力デー」ととらえて開催。参加者は島内約2キロをデモ行進し、ガンバローコールで締めくくった。
(2012年10月9日朝刊掲載)
島民の会の清水敏保代表は、山本繁太郎知事が延長を許可しない意向を示している点などを踏まえ、「なぜ申請したのか理解できない」と中電の姿勢を批判。近く、中電と県に計画断念を求める意向を表明した。県原水禁の岡本博之議長も「祝島の人たちが体を張ってきた結果、今の海がある。計画がなくなる日を一日も早く迎えよう」と連携強化を呼び掛けた。
建設予定地の埋め立て工事をめぐり、中電は祝島島民たちによる妨害の禁止を求める仮処分を申請。最高裁が9月、申請を認める決定をした。これに対して、島民側代理人の足立修一弁護士は「免許失効で申請の根拠はなくなる」と指摘。決定取り消しの申し立てを検討していることを明らかにした。
この集会は、原子力の日(10月26日)を「反原子力デー」ととらえて開催。参加者は島内約2キロをデモ行進し、ガンバローコールで締めくくった。
(2012年10月9日朝刊掲載)