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鳩子の湯 10万人突破 上関

 国の原発関連の交付金を主財源にして整備された上関町室津の温浴施設「上関海峡温泉 鳩子の湯」の入浴者数が8日、10万人を突破した。10万人目となった岩国市の川下小5年平田梨央君(11)に、柏原重海町長が花束と10回分の入浴券などの記念品を贈った。

 平田君は、祖母の恵子さん(52)ら親戚4人と魚釣りの帰りに訪れた。「アジがたくさん釣れたうえ10万人目にも選ばれてうれしい」と満面の笑み。恵子さんは「鳩子の湯は清潔で開放的な施設。疲れがとれる場所です」と喜んでいた。

 同施設は、鉄筋平屋の約1500平方メートルに露天風呂などがあり、昨年12月9日にオープン。町の委託で施設を管理運営する一般財団法人「なごみ」によると、入浴者の半数以上が岩国、柳井市など町外から訪れるという。年間7万人の入浴者を想定していたが、開業から約半年後の6月18日に達成した。

 総事業費は約9億5300万円。うち約8億4600万円を、中国電力の原発建設計画に伴う国の交付金で賄った。(久保田剛)

(2012年10月9日朝刊掲載)

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