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島根2号機点検ずれ込み 中電

 中国電力は10日、定期検査で停止中の島根原子力発電所(松江市鹿島町)2号機について、蒸気タービンの部品を追加点検すると発表した。他原発で同種の部品に異常があったため。定期検査の技術的な終了時期は来年1月ごろになる。

 中部電力浜岡原発4号機で8月、タービン部品にひびが入っている可能性が発覚したのを受け、自主的に点検を決めたという。2号機のタービン4基について、蒸気エネルギーを回転力に変える羽根の付け根計48カ所を超音波で検査する。

 2号機に関し、中電は定期検査に伴う工事を6月中旬に終了。8月に安全評価(ストレステスト)を国に提出した。ただ原発の新たな規制を担う原子力規制委員会が稼働に向けた安全基準を来年7月までに示す計画で、稼働の見通しは立っていない。(樋口浩二)

(2012年10月11日朝刊掲載)

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