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岩国・愛宕山 野球場エリア 4日開設 市議会可決 利用法決まる

8000人収容スタジアムやバーベキュー施設

 岩国市の米海兵隊岩国基地への空母艦載機移転計画に伴い、同市愛宕山地区に完成した野球場エリアが11月4日、オープンする。日米両政府の合意に基づき、米軍と市民が共同使用する。30日、市議会臨時会で管理条例案が可決され、市民の利用方法や使用料が決まった。(松本恭治)

 野球場エリアは約17万2千平方メートル。観客約8千人を収容できる野球場「キズナスタジアム」のほか、ソフトボール場2面、バーベキュー施設を備えたあずまや8カ所、遊具3カ所、440台分の駐車場などがある。中国四国防衛局が7月末に完成させた後、米軍に提供した。

 管理条例や、市と基地の現地実施協定の概要によると、開園時間は午前6時半~午後10時15分(年末年始を除く)で時間内の立ち入りは原則自由。野球場とソフトボール場、バーベキュー施設の利用時間は午前9時~午後9時。日米の公式主催行事が優先され、空いていれば30日前から予約できる。

 施設利用は原則として1回2時間で2時間まで延長できるが、市の許可があれば終日も可能。1時間当たりの一般の使用料は、野球場グラウンド1200円▽ソフトボール場グラウンド600円▽バーベキュー施設200円。照明・放送設備などの費用は別途必要となる。米軍人や軍属は使用料徴収の対象外。

 臨時会では、議員から日米交流を期待する声が上がった一方、現地実施協定の全文が公表されていないことや、エリア内での政治的活動が禁止される点などを問題視する意見も出た。

(2017年10月31日朝刊掲載)

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