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核廃絶「協力したい」 ボスニア外相 慰霊碑訪問

 ボスニア・ヘルツェゴビナのイゴル・ツルナダク外相が31日、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れた。原爆被害の実態に触れ、核兵器廃絶を目指す平和首長会議(会長・松井一実市長)の取り組みに協力したい考えを示した。

 広島平和文化センターの小溝泰義理事長の案内で原爆資料館を視察し、原爆による街の壊滅を伝えるCGなどを見学。原爆慰霊碑に献花した。記者団に「広島の歴史は知っていたが、展示で見ると違う。みんなが平和のために尽力しなければならない」と述べた。

 続いて、市役所で松井市長に面会。同国政府が交渉に参加せず、署名していない核兵器禁止条約への賛同と、同国の都市の平和首長会議加盟への働き掛けを松井市長から要請され、いずれにも「協力したい」などと前向きな考えを示した。

 ツルナダク氏は河野太郎外相との会談などのため29日に来日。広島市は本人の希望で訪れた。(水川恭輔)

(2017年11月1日朝刊掲載)

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