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戦没者慰霊塔 修繕を 周南の栗南公園 老朽化で崩壊危険 遺族会が募金呼び掛け

 周南市栗屋の栗南公園に立つ戦没者慰霊塔の修繕のため、市連合遺族会が募金を呼び掛けている。台座の継ぎ目が開いて石がずれるなど老朽化が激しく、崩壊の危険が高まっているという。

 慰霊塔は1956年に建立し、櫛ケ浜、鼓南両地区の太平洋戦争などの犠牲者計203人を追悼する。両地区の遺族会が毎年4月に慰霊祭を開くなど管理していたが、高齢化のため戦後70年の2015年で活動をやめた。現在は市連合遺族会の有志が周辺の掃除などを引き継いでいる。

 修繕は、台座の石の継ぎ目を金属で固定し、セメントを流す。さびた扉や腐った木枠も取り換えたいとしている。大川勝也会長(74)は「全国でも管理が行き届いていない慰霊碑が増えている。これ以上放置できない」と話している。

 募金の目標額は400万円。1口千円で何口でも可能。ゆうちょ銀行01390―0―106116「周南市連合遺族会」まで。大川会長☎090(1013)8614。(高田果歩)

(2017年11月1日朝刊掲載)

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