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ゆかりの地 登録喜ぶ 朝鮮通信使「世界の記憶」 上関「観光に生かす」

 「朝鮮通信使に関する記録」の「世界の記憶」(世界記憶遺産)登録を受け、県内のゆかりの地では31日、喜びの声が上がった。認定された資料の公開も1日以降に始まる。

 「重要な歴史を持つ町だと町外にも知ってもらえる。チャンスを観光に結び付けたい」と上関町の柏原重海町長。町内の超専寺に残る絵図「朝鮮通信使船上関来航図」が世界的な「記憶」となる。

 来年11月には町で初めて、通信使ゆかりの地が集う全国交流大会が開かれる。柏原町長は「さまざまな土地とつながり、交流が生まれれば」と期待する。

 村岡嗣政知事は「資料の保存と活用を図り、日韓両国の友好関係の発展に努める」とコメントした。

 県内では認定資料の公開も相次ぐ。「来航図」は3日、上関町の祭り「愛・ランドフェア」に合わせて町総合文化センターで披露する。「正徳元年朝鮮通信使進物目録」は1~12日、山口市の県立山口博物館で毛利氏に贈られた進物とともに展示。下関市立歴史博物館でも関連資料を1~5日に紹介する。(堀晋也、折口慎一郎)

(2017年11月1日朝刊掲載)

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