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　平和をテーマにした観光周遊「ピースツーリズム」の推進に向け、広島市は３１日、被爆者や平和、観光関連の各団体の代表者たちでつくる懇談会（９人）の第４回会合を開いた。スマートフォンのアプリを使った情報発信の方法の概要案を示した。

　アプリでは、ひと目で推奨ルートや現在地、所要時間などを確認できる内容にする。ルートに沿って訪れる平和関連施設では、拡張現実（ＡＲ）などの技術を使い、被爆前の歴史や被爆の実態、被爆後の復興の状況を伝える。

　委員から「説明が長くならず視覚に訴えるべきだ」などの意見が出た。市は本年度内に数カ所の施設情報を発信できるようにし来年度以降も順次増やす。

　９月の前回会合で示した三つのルート案について、循環型にするなどの修正点も示された。１１月に委員が現地調査し、検証する。（渡辺裕明）

（２０１７年１１月１日朝刊掲載）