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　日本映画ゆかりの地を巡るフランスからのツアー客３３人が１日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。戦時下の広島、呉を舞台にし、フランスでも９月に公開されたアニメーション「この世界の片隅に」に登場した一帯を歩いた。

　被爆前の「大正屋呉服店」として同作に登場するレストハウス前では、広島フィルム・コミッションの職員から当時の町並みについて説明を受けた。公園内でロケした近作「エルネスト」などの撮影場所も確かめた。

　日本アニメが好きという高校生ゼリー・ボードリさん（１７）は「映画や本で断片的に知っていたことがつながった」と喜んでいた。ツアーは１３日間の日程で、三鷹の森ジブリ美術館（東京都三鷹市）など各地を旅している。（鈴木大介）

（２０１７年１１月２日朝刊掲載）