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非核の願い 次世代へ 島根県松江で慰霊式

 島根県内の原爆死没者を悼む慰霊式典が11日、松江市学園南の北公園内の原爆慰霊碑前であった。被爆者や遺族、地元の小学生たち約200人が参列した。

 広島、長崎で被爆し昨秋以降に亡くなった人のうち遺族が希望した18人の名簿を碑に納めた。続いて県原爆被爆者協議会の原美男会長(85)が「原爆を知らない若い人への伝承活動を充実させたい」とあいさつ。参列者が花や水を手向けた。

 益田市久城町の新田万市さん(84)は被爆後、広島駅近くで復旧に当たった。「多くの死体にたかるハエや臭いを覚えている。原爆は絶対に使っちゃいけん」と話していた。

 4月1日現在の県内の被爆者数は1505人で、平均年齢は83・06歳。(明知隼二)

(2012年10月12日朝刊掲載)

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