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英コベントリー市紹介 毎年8月6日 原爆犠牲者悼む集会 南区で26日

 英国中部のコベントリー市を紹介する催しが26日午後1時半から、広島市南区西荒神町の市留学生会館である。コベントリー市では原爆犠牲者を悼む集会が毎年8月6日に営まれており、主催する市民グループは「被爆地へ思いを寄せる人が世界各地にいると知ってほしい」と参加を呼び掛けている。無料。

 広島市内の有志13人でつくる「コベントリー会」が開く。現地で暮らした経験のある岡本秀子代表(63)=安佐南区=たちが、集会の様子などを報告する。現地の詩人が広島や長崎を題材に編んだ詩集を読み解く講座もある。

 コベントリー市は、第2次世界大戦でナチス・ドイツ軍の空襲により多くの犠牲者を出した。戦後は「平和と和解」をテーマに街づくりを進めており、市長や市民が集って折り鶴をささげる8月6日の平和集会は数十年続いている。

 2008年からは、同会を通じて広島市長のメッセージを平和集会に届けている。岡本代表は「平和都市として理解を深めるきっかけにしたい」と意気込む。岡本代表☎090(5267)7702。(奥田美奈子)

(2017年11月3日朝刊掲載)

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