×

ニュース

戦没画学生 遺作に願い 福山で講演

 太平洋戦争などで亡くなった画学生たちの遺作を所蔵する戦没画学生慰霊美術館「無言館」(長野県上田市)をテーマにした講演が8日、福山市松永町の松永図書館であった。

 市人権平和資料館(丸之内)職員の市川晴子さん(67)が講演。戦地から家族に送られた風景画などについて「未熟な絵に、学生の生きたいという気持ちが表れている」と訴えた。

 駅家町の整体師藤原開士さん(65)は「学生の無念さが伝わる」と聞き入っていた。学童疎開や空襲など福山市の戦中の暮らしの紹介もあった。

 同館は来年1月10~24日、画学生の絵手紙の複製を展示する企画展「戦場からの絵手紙展」を開く。企画展は入場無料。1月13日午後1時半からは、無言館館主の講演もある。(高本友子)

(2017年11月9日朝刊掲載)

年別アーカイブ