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原画で楽しむ「この世界の」 こうのさんを招き中区で展示始まる

 人気アニメーション映画「この世界の片隅に」の原作漫画の原画展が9日、広島市中区の福屋八丁堀本店で始まった。原作者のこうの史代さん(49)=西区出身=も駆け付け、トークイベントとサイン会を開いた。

 イベントには約150人が参加。こうのさんは「原画展は広島市内では初開催。昔から知っている百貨店で開いていただき、ありがたい」と語った。その後、一人一人と言葉を交わしながらサインに応じていた。

 原画展では、柔らかいタッチで描かれた原稿や下絵、時代背景を調べるために手作りした年表など約160点を展示。訪れた呉市の団体職員久能敏之さん(41)は「筆圧などを目の前で感じられるのは原画ならでは」と見入っていた。21日まで、700円(高校生以下無料)。

 また、映画を「支援する呉・広島の会」などは、映画の全国公開から1年となる12日から「まいごのすずさん」と題した企画を展開する。福屋八丁堀本店をはじめ、広島、呉の5カ所でこうのさんが描いた絵を公開し、ロケ地巡りの楽しみに加えてもらう。公開は来年1月31日まで。(石井雄一)

カープとコラボ 広島大がグッズ

 広島大(東広島市)は9日、理学部に在席していた漫画家こうの史代さん(49)に、広島東洋カープと大学がコラボしたオリジナルグッズを贈った。

 Tシャツ、タオル、トートバッグの3種類。大学の学帽をかぶったカープ坊やなどが描かれ、背景にはフェニックスの葉をデザインした同大の学章を採用している。

 広島市中区のホテルであった同大の同窓会組織の講演会に招かれたこうのさんに、越智光夫学長が手渡した。こうのさんは「フェニックスの葉を見ると在学中を懐かしく思う」と喜んだ。

 グッズは、広島大病院(南区)の2階売店で扱っている。

(2017年11月10日朝刊掲載)

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