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日韓の学生 平和考える 広経大を嶺南大20人訪問

 広島市の姉妹都市提携20年を迎えた大邱市近郊の嶺南(ヨンナム)大で、日本語を専攻している学生20人が10日、安佐南区の広島経済大を訪れた。「広島と大邱の日韓平和を考える」をテーマに同大の学生たちと活発に議論した。

 両大学の学生たちが「絆」「友達」「配慮」「握手」など友好関係を発展させるキーワードを書き出し、何が必要なのか意見を出し合った。

 「世界の記憶」に登録された朝鮮通信使を挙げた嶺南大1年の鄭澯徽(チョン・チャンフィ)さん(20)は「私たちが21世紀の朝鮮通信使になり、両国の文化交流を広げたい」と力を込めた。

 企画した同大の崔範洵(チェ・ポムスン)准教授(47)は「これからの日韓関係は地域間のネットワークが重要になる。広島と大邱の交流を広げる機会にしたい」と語った。

 広島経済大2年の青木達哉さん(20)は「日韓関係は不安定になることがあるが、両国の学生が平和について話し合ったことが意義深い」と振り返った。(桑島美帆)

(2017年11月11日朝刊掲載)

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