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原発事故想定し訓練 山口県と上関町 除染手順など確認

 四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の重大事故による放射性物質の放出を想定し、山口県と上関町は14日、防災訓練を実施した。

 同原発から30キロ圏内にかかる離島・八島(上関町)では午前10時10分、町が防災無線を通じて島にいた20人に屋内退避を指示。八島ふれあいセンターにいた人を除く全戸に電話をかけ、13分で安全を確かめた。

 同島の高齢化率は92%。区長の大田勝さん(79)は「訓練は順調。だが本当の事故で島を出ることになればどうなるか」と不安も漏らしていた。

 同町の本土側では、島外避難所の町総合文化センターに山口県が救護所を設置。島民の避難を想定し、専用機器での放射線測定や、ウエットティッシュで体を拭く簡易な除染の手順を確認した。

 訓練は愛媛県の防災訓練と合わせて行い、同県との情報伝達なども実施した。(堀晋也)

(2017年11月15日朝刊掲載)

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