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呉空襲の記憶 紙芝居で語る 中峠さん

 呉空襲に遭った呉市焼山泉ケ丘の中峠(なかたお)房江さん(79)が、呉市中央の片隅カフェで自らの体験を基にした紙芝居「ふうちゃんのそら」を読んだ。参加者約20人に「戦争は絶対にいけない」と語り掛けた。

 今月4日に上演した。中峠さんは1945年7月1日夜、姉と防空壕(ごう)へ逃げる様子を熱演。孫に「空襲を思い出すから花火が怖い」と打ち明ける場面も、抑揚をつけた語り口で参加者を引き込んだ。

 紙芝居は中峠さんをモデルに、地元の絵本作家よこみちけいこさんが描いた。上演会は片隅カフェと市民団体「呉かみしばいのつどい」の主催。呉市中央の主婦甲斐由佳さん(33)は「当時の暮らしを知ることができる。娘たちに伝えたい」と話した。

(2017年11月16日朝刊掲載)

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