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被災地でヒマワリの種まき活動 福島の今 半田さん報告

 福島第1原発事故が起きた福島県でヒマワリの種をまく活動を続ける、広島市安佐北区出身の半田真仁さん(34)=福島市=が18日、母校の広島修道大(安佐南区)で講演し、現地の状況などを話した。

 学生約80人が参加した。半田さんは放射性物質の影響で公園の利用が1日1時間に制限されたり、運動会で児童がマスク姿で競技したりしている現状を報告。「広島と長崎の人は自分のこととして福島を応援してくれる。みなさんも福島を忘れないで」と求めた。

 4年の奥田幸子さん(22)は「被災地の日常がリアルに伝わった。被災地のために自分が何ができるかを考えたい」と話した。

 半田さんは、全国からヒマワリの種を送ってもらう「福島ひまわり里親プロジェクト」の発起人。プロジェクトには全国約1万6千の個人・団体が参加している。半田さんはこの日、プロジェクトに加わり、被災地の復興支援に取り組む同大の学生ボランティア団体「ラポール」に感謝状を贈った。(永里真弓)

(2012年10月19日朝刊掲載)

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