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岩国市長の協力に謝意 オスプレイ配備 防衛副大臣が訪問

 防衛省の長島昭久副大臣は18日、岩国市を訪問し、福田良彦市長と会談した。米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ12機が米海兵隊岩国基地での先行搬入などを経て沖縄に配備されたことについて、これまでの協力に対する謝意を伝え、今後のオスプレイの運用に理解を求めた。

 会談の冒頭、長島副大臣は「住民に大変な心配を掛け、おわび申し上げたい」と頭を下げた。福田市長は「敬意を表する」と述べた上で「岩国基地でのオスプレイの運用に不透明な部分がある」とし、積極的な情報提供を要請した。

 米軍はオスプレイ数機を普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)から岩国基地などに毎月派遣し、本州などで低空飛行訓練を計画。さらに12機の普天間配備を予定している。岩国への飛来に関して長島副大臣は「具体的な運用計画は確定していない」と説明。12機の配備日程なども白紙とした。

 沖縄県で米兵2人が集団強姦(ごうかん)致傷容疑で逮捕された事件について、福田市長は「基地を抱える市として不安を感じる」と懸念を表明。長島副大臣は「実効性のある対策を米側が公表するよう働き掛ける」と強調した。(酒井亨)

(2012年10月19日朝刊掲載)

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