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稼働取りやめを要請 社民・福島党首 3号機を視察

 社民党の福島瑞穂党首は18日、中電島根原発を視察した。建設中の3号機について「核分裂を始める前に引き返すべきだ」と述べ、稼働させないよう中電に求めた。

 党県連関係者たち計8人で視察。ほぼ完成している3号機の原子炉建物内で、核燃料挿入前の原子炉について中電社員の説明を受けた。福島第1原発事故後に津波対策で建設された海抜15メートルの防波壁も見て回った。

 福島氏は「日本が脱原発に向かう中、新たな使用済み核燃料を出す必要はない」と3号機を含む新設原発の稼働に反対する考えを明言。周辺の活断層の追加調査を原子力規制委員会に要請する方針も示した。

 中電は「電力の安定供給を確保するため、一歩ずつ運転に向けて進みたい」と答えた。(川上裕)

(2012年10月19日朝刊掲載)

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