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折り鶴貼り「明日の神話」 君田の研修施設 平和祈り児童協力

 広島県三次市君田町の研修施設「こぶしの森 体験の館」で、原爆の子の像(広島市中区)に手向けられた折り鶴を板に貼って岡本太郎の壁画「明日の神話」を表現する作業が進んでいる。18日には、君田小5、6年生20人が同館を訪れて協力した。

 広島市から譲り受けた折り鶴約3万5千羽を使用。作業は、画用紙で原画の部分ごとのパーツを作り、そこに色の合った折り鶴を貼っていく。できたパーツを縦1・43メートル、横4・8メートルに組んだ板に貼り付けて完成させる。

 児童は赤木賢治館長(71)の助言を受け、数人ずつに分かれて取り組んだ。「英語が書いてあるよ」などと会話しながら、丁寧に貼っていった。6年梅木颯汰君(11)は「原爆は怖い。戦争はなくなってほしい」と願いを込めて作業していた。

 今後、来館者にも協力してもらい、絵の中央部を中心に再現する。11月半ばの完成を目指す。(桜井邦彦)

(2012年10月19日朝刊掲載)

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