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同型機 頻繁に岩国飛来 山口県と市 情報収集に追われる

 米海軍の空母ロナルド・レーガンの艦載機、C2輸送機が22日午後、東京・沖ノ鳥島沖の公海上で墜落したのを受け、事故機が出発したとされる米海兵隊岩国基地のある岩国市や山口県などは情報収集に追われた。

 県や同市はそれぞれ午後4時すぎから同45分ごろまでにかけて、中国四国防衛局(広島市中区)から電話やメールで「C2が墜落したもよう」との一報や、墜落場所について連絡を受けたという。

 米海軍厚木基地(神奈川県)から岩国基地に移転予定の機体かどうかなどについて、山口県や市は「詳細は分からない」と説明。引き続き情報を収集し、対応を検討するという。

 同型機はこれまでも岩国基地にたびたび飛来。今月に入ってからも同基地で離着陸を繰り返した。21日に目撃したという岩国市内の60代男性は「朝出発して夕方帰ってきた。南に向かっていたようだ」と話した。

 在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)は正式移転前の同型機の頻繁な岩国飛来について、「岩国基地は空母の展開中に後方支援をするためのC2輸送機の日常的な運用拠点となっている」と説明している。

(2017年11月23日朝刊掲載)

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