×

ニュース

平和施策などで市長と意見交換 国際刑事裁検察官

 国際刑事裁判所(オランダ・ハーグ)のファトゥ・ベンソーダ検察官が18日、広島市役所に松井一実市長を訪ね、平和施策などについて意見を交わした。

 ベンソーダさんは西アフリカのガンビア出身で、同裁判所検察局のトップ。「被爆地訪問は心に迫る経験。過去に何が起きたか、子どもたちや社会に発信し続けることが大切だ」と平和教育の大切さを訴えた。松井市長は「被爆者の思いを次世代に伝える努力を続ける」と応じた。

 同裁判所は人道に対する罪や大量虐殺、戦争犯罪を犯した個人を裁く常設の国際刑事法廷で、2003年に設置された。ベンソーダさんは外務省の招きで初めて来日し、本人の希望で広島に訪れた。

(2012年10月19日朝刊掲載)

年別アーカイブ