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サーロー節子さん特別寄稿 命ある限り 核依存国に行動迫る

 非政府組織(NGO)の「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))へのノーベル平和賞授賞式(12月10日)を前に、受賞演説を行うカナダ・トロント市在住で広島出身の被爆者、サーロー節子さん(85)が中国新聞に思いを寄せた。

 サーローさんは2007年のICAN発足時から行動を共にする。核兵器の非人道性を追及する国際会議や今年の禁止条約交渉会議で被爆体験を語り、国際世論形成に貢献した。ノルウェー・オスロで営まれる式でベアトリス・フィン事務局長とともに登壇する。

 今回の特別寄稿ではICANの歩みと禁止条約の制定で果たした役割を振り返るとともに、動員学徒として爆心地から1・8キロの軍司令部で見た地獄絵図を語る。核保有国に加えて、米国の同盟国である日本もカナダも条約に背を向けることに「本当に悲しい」と吐露し、「命ある限り、核武装国と核依存国に行動を迫り続ける」と力強く表明した。(金崎由美)

 特別寄稿は「社説・コラム」の欄に載せています。

(2017年11月25日朝刊掲載)

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