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第2陣きょうにも移転 艦載機 岩国基地へ30機

 米海兵隊岩国基地(岩国市)へ米海軍厚木基地(神奈川県)から空母艦載機61機が移転する計画で、中国四国防衛局は26日、岩国市と山口県に、第2陣となるFA18スーパーホーネット戦闘攻撃機などの移転日程を「27日ごろから」と伝えた。今回の配備機数は計30機程度に上り、移転が本格化する。

 赤瀬正洋局長たちが市役所と県庁を訪れ、福田良彦市長たちと面会。米側からの情報として、空母ロナルド・レーガン搭載のスーパーホーネット2部隊(計24機程度)とEA18Gグラウラー電子戦機部隊(6機程度)が移ると説明した。

 岩国基地には24、25日、東京・沖ノ鳥島沖で起きた艦載機のC2輸送機墜落事故の影響で、スーパーホーネット8機とグラウラー3機の計11機が飛来。防衛局は、11機は岩国にとどまり、他の機体の到着に合わせ「移転」扱いになると報告した。

 11機の飛来に関し、在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)はこれまで「計画していた移転ではない」と説明していた。

 防衛局は、墜落事故にも言及。事故機は岩国へ移転予定の2機のうち1機で、来年1月ごろとしていた移転については「米側が調整中」とした。

 福田市長たちは、万全な騒音対策▽徹底した安全対策の米側への要請▽米軍人たちの犯罪や交通事故を防ぐ教育訓練―などを防衛局側に求めた。

 来年5月ごろ完了予定の移転計画を巡っては、ことし8月に第1陣のE2D早期警戒機5機が到着した。グラウラーの移転時期について、国はこれまで来年1月ごろと説明。8月に「今秋」と発表した米海軍の情報と食い違っていたが、26日の県市への説明の中で修正した。(松本恭治、和多正憲)

(2017年11月27日朝刊掲載)

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