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核なき世界へ行動訴え 広島 ユース特使フォーラム

 国内外で核兵器廃絶を目指して活動する若者たち「ユース非核特使」のフォーラムが26日、広島市中区の原爆資料館東館であった。外務省が主催し、高校生から社会人まで日米など4カ国の計12人が出席。自国の核政策の不満や、平和教育の大切さを語り合った。

 国際会議などで同省が委嘱するユース非核特使を経験した日米ロの11人と、包括的核実験禁止条約(CTBT)の推進に関わるインド出身の1人。活動発表をし、討論に入った。

 自国の核政策の評価に関しては、日本の出席者から核兵器禁止条約に反対姿勢を示す政府への批判が続出。長崎大2年の福井敦巳さん(19)=長崎市=は「恥ずかしい。核抑止論が前提では核廃絶は進まない」と訴えた。皆実高3年の久永風音(かざね)さん(17)=安佐北区=も「残念」と語り、スイスで廃絶への署名活動をした際に、現地で多くの人から政府の姿勢に厳しい目を向けられた体験を紹介した。

 一方、米国の高校生らも「核兵器を認める政策には反対だ」などと述べた。廃絶に向けた取り組みとして各国の出席者が学校での平和・軍縮教育を挙げた。

 フォーラムは昨年3、12月に続き3回目。約70人が来場した。(岡田浩平)

(2017年11月27日朝刊掲載)

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