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　米海兵隊岩国基地（岩国市）への空母艦載機移転計画で、米側は第２陣のＦＡ１８スーパーホーネット戦闘攻撃機などの到着を「２７日ごろ」と日本側に伝えていたが、同日夕までに到着しなかった。岩国市にも同時刻までに２７日中の飛来情報はなく、移転は２８日以降になる見通し。

　第２陣は、スーパーホーネット２部隊（２４機程度）とＥＡ１８Ｇグラウラー電子戦機部隊（６機程度）の計約３０機。中国四国防衛局は２６日、米側からの情報として「２７日ごろから移転する予定」と岩国市と山口県に伝える一方、「天候などで変わる可能性がある」と説明していた。

　３０機のうちスーパーホーネット８機とグラウラー３機は２４、２５日、岩国基地へ飛来し、そのまま滞在している。防衛局によると、東京・沖ノ鳥島沖で起きた艦載機のＣ２輸送機墜落事故の影響という。

　１１機の飛来について、在日米海軍司令部（神奈川県横須賀市）は「事前に計画していた移転ではない」としてきたが、他の機体の到着に合わせて「移転」扱いとする。

　艦載機移転は、８月に第１陣のＥ２Ｄ早期警戒機５機が到着。墜落したＣ２輸送機は移転予定だった２機のうち１機で、来年１月ごろとされた移転時期は変わる可能性もある。（松本恭治）

（２０１７年１１月２８日朝刊掲載）