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広電電車 100年の歩み 南区で特別展

 11月で運行開始から100周年を迎える広島電鉄(広島市中区)の路面電車の歩みをたどる特別展が20日、広島市南区の市郷土資料館で始まった。12月16日まで。

 写真や模型、車両部品など約300点を展示する。「路面電車開通と広島の発展」と題したコーナーには、1912年の開通当初の車両や、原爆投下で廃虚と化した市中心部を走る姿など、時代を伝える写真をそろえた。沿線の街並みが発展していく様子も分かる。

 同社が開通前に軌道用地として買収した建物の間取り図などは初公開。50年代後半の路線図や、70年代の記念乗車券もあり、来館者は「懐かしい」と見入っていた。

 同資料館は「幅広い年代が楽しめる資料を集めた。路線の拡大とともに発展した街の歴史もたどってほしい」としている。月曜休館。入館料100円(高校生以下50円)。(田中美千子)

(2012年10月21日朝刊掲載)

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