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強制連行の中国人悼む 安芸太田で遺族ら

 太平洋戦争中、安芸太田町坪野の安野発電所の建設工事で強制連行された中国人の元労働者を悼み、日中友好を誓う集いが20日、発電所近くの石碑前であった。

 主催は、元労働者や遺族、工事を請け負った西松建設(東京)の弁護士でつくる西松安野友好基金運営委員会。遺族や住民たち約80人が「安野 中国人受難之碑」に向かって黙とうし、献花した。

 当時の工事では中国人360人が強制連行され、うち29人が過酷な労働や原爆で亡くなった。遺族代表の曲啓傑さん(45)は「両国民でコミュニケーションを重ね、友好を築きたい」と話していた。

(2012年10月21日朝刊掲載)

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