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初の離着陸 訓練開始か FA18スーパーホーネット

 米軍岩国基地(岩国市)へ厚木基地(神奈川県)から米海軍の空母艦載機61機が移転する計画で、第2陣として配備された主力部隊FA18スーパーホーネット戦闘攻撃機が1日、岩国基地を離着陸した。11月28日の配備後初めてで、同基地を拠点にした訓練を開始したとみられる。騒音は、既存の海兵隊所属の従来型ホーネットよりやや大きかった。

 中国新聞が離着陸を確認したのは、28日に移転した20機のうち7機。正午ごろと午後0時5分ごろ、2機ずつ基地の北側へ向けて離陸。着陸後すぐに離陸する「タッチ・アンド・ゴー」などを繰り返した。

 市が基地北側の川口町に置いている騒音測定器では正午ごろに87・0デシベル、0時5分ごろに89・5デシベルを記録。80デシベルは交通量の多い道路、90デシベルは地下鉄の車内に相当する。

 一方、海兵隊のホーネット3機が同様に北側へ飛び立った午後1時半すぎ、同じ測定器の数値は86・1デシベルだった。別のホーネット3機が同方向へ離陸した同40分ごろも83・9デシベルで、スーパーホーネットの騒音の大きさをうかがわせた。

 スーパーホーネットの訓練目的や飛行ルートについて、在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)は中国新聞の取材に対し「運用に関わるため答えられない」とした。

 第2陣はスーパーホーネット2部隊(24機程度)とEA18Gグラウラー電子戦機部隊(6機程度)の計約30機。28日にグラウラー6機を含め、計26機が岩国基地に移った。残る4機程度も今後移転する予定。(松本恭治、藤田智、坂本顕)

(2017年12月2日朝刊掲載)

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